熱中症?でトリップした話
連日、昼間は外仕事、夜はデスクワーク。
週末には花火大会の設営バイト。
そんな日々の土曜夜から翌日にかけての話
寝ようとしたときに、体がふわふわ、もこもこしたような感覚に包まれ、暑いのに鳥肌が立ち、寒いとは違う感覚で震えが起きた。
そのまま寝てしまおうと思ったが、どうにも寝付けれず、スマホをいじっていると目に映るものがおかしいことに気が付いた。
明らかに視世界がおかしいのである。
そこで奇妙な体験をしていると気が付きネット上でいろんな画像を見て回った。
まず、Twitterで見た女性の顔の鼻筋と瞼に違和感を覚え、なぜか整形しているという確信を得れた。他にも画像を見たが特定の色が動いているように見えたりした。サイケな人はトリップ中絵画を楽しむ人もいるという記憶があったので、ファン・ゴッホの作品を観たが、絵画がとても素晴らしいものに見えた。
ひまわりは生命力にあふれて光を放つように見えたし、星月夜は夜の姿をした化け物が街を飲み込んでいくように見えて、糸杉は自然の中の規則性、シンメトリー、幾何学的な超常の存在が、風や自然の揺らぎにより、崩れていく様子、カオスを表現しているように見えた。
薬でも盛られたのかなとか、明晰夢をみているのかなとか思っていたので、意識はしっかりしていたという記憶はある。
そして、スマホを見ていると目が回るような感覚に襲われ気分が悪くなり、トイレに立つため部屋の電気をつけた。そのとき、目に入ったもの全てがじりじりと動いているように見えて、さらに気持ち悪くなり逃げだすように電気を消して、目をつむった。
しかし、妙な体験により気持ちが高揚していたこと、熱帯夜で寝苦しいこともありほとんど寝付けなかった。
そうこうしているうちに、新聞配達のバイクの音が聞こえてきた。
外はすでに薄明りであったが、温度が下がりいよいよ涼しくなり、気分も落ち着き寝れそうと思ったときにそれは始まった。
バタバタバタ、ヴぃーーーん、カリカリカリカリ、何と言っていいかわからないがものすごい騒音である。
家の前の田んぼで空中散布が行われていた。
騒音の招待は小型のヘリが飛ぶ音であった。
完璧に寝るタイミングを失った。
それでも寝ようと、イヤホンを耳に突っ込み、音楽を聴いていたのだが寝れず。
ストレスとか疲労とかいろいろ極まり過ぎて、このままだと流石におかしくなると思い、カレーを作り始めた。(既におかしかったのかもしれない)
とりあえず適当な具でカレーを作り、食したときには8時を過ぎていた。
お腹がいっぱいになると、まどろみがやってきて、横になるとスッと眠りについた。
途中、一度起きたとき、天井にマンダラ模様が見えた気がしたけど二度寝した。