VAVAのtAtu(MV)を考察

0:00~(シーンの説明)
・(考察)
で記載する。


0:06~
冒頭のシーン
黒い水の中からvavaが生まれる。
這いつくばりながらマイクを握る。
その下には体から滴り落ちた黒い水が痕跡となる。

・vavaの生まれた瞬間~必死になってマイクを握る。
黒い水は、自分から流れ出たものは消せない=tatuを示唆している。


1:00~
白い覆面の登場
足元のマイクには触れず、下を見て頭を振っているだけの状態。

・vavaの過去を投影か?


1:09~
覆面のシーンをかき消すように登場するvava
ステージ上で歌い上げるその足元には黒い水が残る。
観客から無数のライトに照らされている。

・黒い水はvava自身の、過去の経験や出来事。
つらい過去や暗い過去を垂れ流しながら立っているという解釈を勝手にした。
そんなvavaを照らしてくれているのは観客達という表現かと思う。


1:41~
再び覆面
観客席側に居る覆面をステージ上からの光が微かながら照らす。
そして、おもむろに覆面を脱ぐ。

・ステージの光=vavaが過去に観たアーティスト。
それに照らされて覆面=自分の殻を抜け出したvava


1:52~
ステージ上でマイク握るvavaのシーンで一瞬だけだが画面が観客側に居る覆面に切り替わる。(ここではもう覆面をしていない。以降元覆面)

・観客達の光になれるように、もしくはなりたいという思い。

2:07~
黒い水の中に沈んでいくvava

・元覆面が沈んでいくシーンの先出しと思われるが、
fragmentfiction的な解釈だと
黒い水の中に沈んでいったvavaの意識が元覆面の中に入ったかのように見える。


2:11~
ステージ下の観客に紛れる元覆面。気だるそうに観客の間を抜け出して、黒い水で満たされた浴槽を見つめている。そしてその浴槽の中に沈んでいく。

・パフォーマンスに影響を受けた元覆面が、その世界に飛び込む覚悟を決めた。

2:52~
ラストのシーン
浴槽に沈んでいった元覆面が起き上がると、周りは黒い世界で足元には水が張ってある。その中をよろよろと歩いていく。

・何もわからない暗闇の世界で自分の痕跡すら残せない。←vavaの過去。そしてこの世界から抜け出したとき、黒い水から抜け出すとき、冒頭のシーンになるのではないか。


まとめ
全体を通すとvavaの過去から現在の話に見える。
パフォーマンスによって、暗い日々を照らされる過去。
そして影響を受けて照らす側に立って。
でも照らしてくれるのは観客のみんなで。
そのなかにいる生きるのが難しい人たちを照らしていきたいという思いが込められているのではないかと考察する。
しかし、元ネタでもあるfragmentfiction的な解釈を重ねると、ステージ上で照らされているvavaの意識(高次元的な者)が、覆面(現実世界の肉体)の中に入り、新しい世界を見せているようにも思える。そのシーンが黒い水に沈んでいくvavaが完全に沈んだ時に観客席側の元覆面が目を開ける(目覚めた)ようにも観える。

 

あとがき

なぜ今回急にこんなことをしたかというと、前記事の際、意識と音だけの世界になったときに、音の重要性?みたいなのを問われ、フッとvavaのtatuが頭に流れてきた。

即知であったがmvをこんなにじっくり見るのは初めてで、なにかあるのかもと思い記事にした。